★月刊・沈黙の兵器 第063号 2012/07/31 ★

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かなり長いことメルマガ発行を休止していました。すみませんm(^^)m
つまり昨年8月の「エレニン事件」以来の発行です。
あのエレニン、その後「消えて」しまうという騒ぎがあり、
まるで「フィラデルフィア計画」の成果を応用して、地球を守ったという憶測もありました。
本当のところは分かりません。

いずれにせよ、このメルマガを続けるかどうか、迷いました。
時間がとれないからです。
しかし「真説・歴史観」シリーズは中途半端のままなので、
少なくともこれは完結させたいな、と思いまして当面続けさせていただきます。
読者の皆さま、どうかよろしくお願いします。


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■■■ 真説・歴史観(E) 日米戦争2 ■■■

今回は、次の「真説・歴史観」シリーズの続きです:

■episode53: 真説・歴史観(D)日米戦争1 … NOV.02, 【2009年】

なんと3年近くも間が空いてしまいました。
でもなんとかこのシリーズを完結させたい、との想いから再開します。

というのも、一般的な「世間」の認識に問題を感じるからです。
例えば日米戦争では、
 「負けると分かっていた戦争を仕掛けたバカな日本」
 「あんな大国アメリカに勝てるはずがないのに」
と敗戦の結果論から言っている。
しかし真実は、「戦争を仕掛けた」真犯人はアメリカ側であるし、
(前出のepisode53を参照)
しかも「勝てる戦争」だったということだ。 !!!


★★ 開戦時戦力比較

当時のアメリカの世論は、
 「アメリカ一国で充分やっていけるのだから、海外出兵など論外」
というものであったし、ルーズベルト大統領の選挙公約でもあった。
そういう状況下だから、開戦時アメリカの戦力は“最低限”のものであった。
以下、戦力を比較してみよう。

★日米開戦時海軍力比較

【空母】(簡単な履歴付き)
--------------
○日本側:10
--------------

赤城(1925年進水 - 1942年6月沈没)
加賀(1921年進水 - 1942年6月沈没)
飛龍(1937年進水 - 1942年6月喪失)
蒼龍(1935年進水 - 1942年6月沈没)
鳳翔(1921年進水 - 1942年6月現役離脱)
瑞鳳(1936年進水 - 1944年10月喪失)
龍驤(1931年進水 - 1942年8月喪失)
大鷹(1940年進水 - 1944年8月沈没)
瑞鶴(1939年進水 - 1944年10月沈没)
翔鶴(1939年進水 - 1944年6月沈没)
-------------------------
☆アメリカ太平洋艦隊:3
-------------------------

レキシントン(1925年進水 - 1942.5.8沈没)
サラトガ(1925年進水 - 1942.1.12大破 - 同6月復帰 - 同8月31日大破 - 同12月復帰)
エンタープライズ(1936年進水 - 1942年10月大破、翌月復帰)
-------------------------
☆アメリカ大西洋艦隊:4
-------------------------

ワスプ(1939年進水 - 1942年6月太平洋に - 1942.9.15沈没)
ヨークタウン(1936年進水 - 1942年1月太平洋に - 1942年6月沈没)
レンジャー(1933年進水 - 大西洋艦隊唯一の正規空母)
ホーネット(1940年進水 - 1942年3月太平洋に - 1942.10.26沈没)

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【戦艦】
--------

○日本側:10
 長門、陸奥、伊勢、日向、扶桑、山城、金剛、榛名、霧島、比叡
☆アメリカ太平洋艦隊:9
 アリゾナ、ネヴァダ、ペンシルヴァニア、カリフォルニア、テネシー、
 オクラホマ、ウエストヴァージニア、メリーランド、コロラド
☆アメリカ大西洋艦隊:8
 ニューメキシコ、アイダホ、ミシシッピー、ニューヨーク、
 テキサス、アーカンサス、ノースカロライナ、ワシントン
--------
【重巡】
--------

○日本側:18
 高雄、愛宕、鳥海、摩耶、那智、羽黒、妙高、青葉、衣笠、
 加古、古鷹、最上、三隈、鈴谷、熊野、利根、筑摩、足柄
☆アメリカ太平洋艦隊:12
 ニューオリンズ、サンフランシスコ、シカゴ、ポートランド、
 アストリアチェスター、ノーザンプトン、ソルトレークシティ、ミネアポリス、
 インディアナポリス、ペンサコラ、ルイスビル、ヒューストン
☆アメリカ大西洋艦隊:5
 ウィチタ オーガスタ タスカルーザ ヴィンセンズ クインシー
--------
【軽巡】
--------

○日本側:12
☆アメリカ太平洋艦隊:9
☆アメリカ大西洋艦隊:8
--------
【駆逐艦】
--------

○日本側:90
☆アメリカ太平洋艦隊:65
☆アメリカ大西洋艦隊:101
--------
【潜水艦】
--------

○日本側:65
☆アメリカ太平洋艦隊:30

どれをとってみても、日本海軍の戦力が上回っている
しかも開戦後、世界最強の不沈戦艦「大和」「武蔵」が就航している。
またタンカーを改造して小型空母もさらに数隻が戦列に加わっている。
さらに当時世界最強の戦闘機「ゼロ戦」がある。
アメリカの魚雷は発射された後、航跡が見えるから回避しやすいが、
日本の魚雷は航跡を残さない「酸素魚雷」で、当るまで分からない。

陸軍においても極めて優秀な戦闘機「隼」「一式陸攻」があったし、
400年以上オランダに支配されていたインドネシアをたった10日で解放した、
「落下傘部隊」「自転車部隊」があった。
などなど列挙するといっぱいある。つまり、

戦力的に言って、日本が勝たない方がおかしいくらいだ。


★★ 何故負けたのか?

では何故負けたか!? 、については:
 『大東亜戦争「敗因」の検証』(佐藤 晃)
に詳しいが、1つだけ挙げるとしたら、
 「海軍の暗号の殆んどが解読されていた」
ということであろう。(一方陸軍の暗号は全く解読されず)

海軍はとにかくおかしい。
例えば世界最強の戦艦大和を活用しないどころか、
呉に長期間停泊して、毎日のように軍楽隊で饗宴騒ぎ。
だから「大和ホテル」と揶揄される始末だ。

ちなみによく「世間」では(NHKでは特に)、
 1942年6月5日 ミッドウエー海戦
によって敗戦が決定したかのように伝えられているが、
まだ空母の半数は温存されているのであり、
そこを明確にするため前出の日本空母に履歴を書いておいた。

日本はこの海戦で痛手は負ったものの、
 同8月8日 第一次ソロモン海戦
で日本は大勝利して、敵艦隊をほぼ壊滅している。
ところがその敵艦隊が護衛していた輸送船団をまったく攻撃しなかった
(理由は不明だが、ビビった説と、非戦闘船は攻撃しないとの国際法遵守説がある
そのためにガダルカナル島に米軍飛行場を建設されてしまった。
ミッドウェーの敗戦より、こっちの方がかなりヤバい状態なのだ。そこで、
 同10月13日 ガダルカナル米軍飛行場を艦砲射撃
したまではよかったが、なぜか中途半端!な攻撃だったようだ。
その証拠に飛行場はすぐに再建されている。
もしここで戦艦大和で艦砲射撃をしておれば、壊滅できたものを!
しかし日本側もまだまだ負けてはいない。
 同10月26日 南太平洋海戦。米稼動空母がゼロに!!
なったことは、あまり語られない。
 日本の空母はまだ4隻!!(前出日本空母の履歴参照)
残っているのだから、なにをか言わんやである。
これで制空権は日本のもの!、…と言いたい所であるが、
ガダルカナル島に配備された米軍航空隊のために苦戦させられ、ついに
 同12月31日 ガダルカナル島奪還作戦放棄を決定
となった。
そして数ヵ月後、アメリカ本土から続々と新しい空母が参戦してきた。
日米開戦以前の1941年半ばに米国議会で承認された空母100隻建艦計画が、
現実のものとなってきたのだ。
それからは、アメリカの物量に圧倒されることになる。


★★ おわりに ★★

以上、短い本稿で語り尽くすことは難しいが、
 「負けると分かっていた戦争を仕掛けたバカな日本」
 「あんな大国アメリカに勝てるはずがないのに」
という「世間の常識」はオカシイと、読者が少しでも気付いてもらえれば本望である。

それどころかアメリカは、薄氷を踏む思いで日本と闘ったのであり、
その証拠に、前出の米国空母の履歴から分かるように、
 「米大西洋艦隊から3隻もの空母を助っ人に向かわせた
この事実からも明らかである。



【Repeat Messages】
●日本が800兆円の負債? ちょっと待った! 日本は世界一の債権国だぞ! 外国からの負債はない!
  では日本の負債の債権者は誰だ? それは日銀とその子分の金融機関だった! ★参照: ep1
●日銀は株式会社であり国の機関ではない。(その証拠にURLは私的機関を示す「or.jp」だ)
  日銀を国有化して、政府と国会が信用創造せよ! ★参照: ep2
◎ただし日本は法治国家ゆえ当面の策としては、法で既に規定され、閣議レベルですぐ実行可能な、
  「政府貨幣特権を発動せよ!」 ★参照: ep54ep55
●バブルとその崩壊は、日本を構造改革するため意図的に創られたのだ! ★参照: ep6, ep7
●聖書における天地創造の神はエホバ(ヤハウエ)ではない。天地は神々(エロヒム)により創られた、とある。
  アダムとイヴだけが最初の人類ではない。他の神々が創った人が存在した? ★参照: ep13
●日本経済再生の秘策 ★参照: ep54, ep55, ep56, ep57, ep58, ep59

「月刊・沈黙の兵器」
★まぐまぐ!サイト: http://www.mag2.com/m/0000150947.html
★発行者のサイト: http://www.geocities.jp/akion200104/
★執筆者のサイト: http://www.geocities.jp/untilled/ (←バックナンバーが見やすいよ)

■次号の予定: 未定
■筆者へのご意見ご感想は: tin_moku@yahoo.co.jp (あまりメールチェックしないけど、宜しく v(^_^)


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