★月刊・沈黙の兵器 第00031号 '07/08/31 ★

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今年の夏は暑かったですね!
 いや暑かっ「た」ではなく、今現在も暑いです〜。
 筆者は汗かきなので、たいへんです。
 昨日は畑にソバを植えましたが、2時間くらいの農作業で衣類はぼちょぼちょです。
 収穫の方は、ミョウガを約100個と青シソを約100枚、それに初イチジクでした。
 これらは毎年何もしなくても収穫できるので、ありがたいことです。
 「ほったらかし」農法が筆者の理想なので、耕さず肥料もやらず除草せず、タネすら蒔かない…
 人間はただ頂戴するのみ…。
 それを実現できた作物ばかりです。

尤ももともと野草のような作物ばかりなので、「ほったらかし」が可能なんだけど…。
 だから、ほったらかしで出来るものを、食べればいい。そんな考え方です。
 以前ご紹介したキクイモは、まさにそれでした。
 しかしソバは、ウネを作ってタネを蒔きます
 タネすら蒔かず「ほったらかし」では、やはりソバに関しては収穫量が少なすぎます。
 そこで「仕方なく」タネを蒔いています。
 もちろんタネ蒔きの後は、収穫まで「ほったらかし」ですが…。
 秋の収穫が楽しみです。

ちなみに以前はトウモロコシやカボチャ、ジャガイモなどもやってました。
 しかし野生のサルに食べられてしまうので、やめました。
 だから今作っているのは、サルがなぜか食べないものばかり。
 こうして、猿害をなんとか解決しました (^_^:。


■■■ 環境問題の本質 ■■■

あるドキュメンタリーTV番組の内容:
 どっかの大学農学部の学生達が、畑で農作業の実習をしていた。
 なんと畑を深さ2メートルも掘りかえして(つまり深く「耕し」て)、何層もに肥料を敷きつめるのだ。
筆者の、耕さないうえに無肥料の農法の正反対である。
 実は本メルマガ「耕さない農法」(1)(2)(3)(4)で明らかにしたように、耕すことは「害」がある。
 耕すと、目先の収穫量の向上とか、目先の立派な農作物はできるかもしれないが、長い目で見ると「害」があるのだ。
 良かれと思って耕しているのに、結局は農作物をひ弱にして、病気にもなりやすい。

ここに環境問題の本質が見えてくる。例えば、
 ・野生の森を、耕したり、肥料を与えれば、どうなるか
を考えてみてほしい。また、
 ・人間の都合で、杉を大量に植林したりするから、間伐が必要となる
のではないか?
 明治神宮の森は、ほとんど人為を加えることなく、豊かな自然を保っている。

別の例をあげよう。 先日、人気番組「ためしてガッテン」のリウマチに関するTVを観た。曰く:
 ・リウマチはお年寄りの病気と思われがちだが、誰がいつなってもおかしくない病気。
 ・発症は、30代・40台がいちばん多く、骨の関節が変形する。
 ・免疫細胞の異常行動が原因と分かっているが、そのまた原因は不明。
そしてなんと結論は、原因が分からないから「予防法なし」、あとは「運・不運だけ」、というもの!
 はぁ〜?、原因が分からないと、予防法もないし、あとは運・不運だけぇ…?

ここにも環境問題の本質が見えてくる。
 病気の原因が分からなくとも、
 ・病気とは、反自然な生活をした場合、自然が警鐘を鳴らす、有り難い存在である
という、当たり前のことが理解できておれば、断食や正食でもって完治できる。
 その証拠に、穀菜食だけで肉魚は食べず山野を巡る修行僧に、ガンや糖尿病やリウマチはない。
 ・野生の動物は、原則病気をしない
ことの意味を、深く理解すべきである。
 しかしながら、
 ・現代医学の教科書には、「自然治癒力」という言葉・概念すら存在していない!
のであるから、いたずらに分析的となり、原因が分からないと何もできないことになるのだ。

自然と融合すれば健康を保ち、自然に反すれば、自然はその存在を病気にする。
 繰り返すが、地球温暖化などの「環境問題」も、本質は同じである。
 この文明は病んでいる。つまり、反自然の世界に陥っているのだ…。


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★★ 反自然な現代文明 ★★

耕さない農法を自然農法、断食などで治病する方法は自然医学という。
 では、「自然とは何か?」という問いかけに答えることは、難しい。
 なぜなら、「言葉」では知り得ることができないからだ、と言われている。
 知り得ないという事実を知る、のが知る唯一の方法だ、とも言われている。
 ご興味ある方は、ソクラテスの「無知の知」の智恵を調べてみてください。
 仏教の般若心経・色即是空のお経の意味を考えるのもいいでしょう。
 老荘の無為自然や、福岡正信の無の哲学を学ぶのもお勧めです。
 イエスも、無為自然の思想を示す多くの言葉を福音書に残しています。
自然科学を学ぶことも、たいへん素晴らしいことです。
 しかしこうした賢人の智恵を理解しないと、かえって錯誤に陥るでしょう。

一方「反自然とは何か?」は、いくつか例を示すことができます。
 例えば、自然を支配しようとする考え方や行為は、最大の反自然です。
 現代文明は、この自然支配の思想が主流となったため、病んでいるのです。

本メルマガでは、現代文明の諸問題を考えてきました。
 ここでもう一度、その背景を箇条書きでまとめてみます。
 紙面の制約上、また見やすさの観点から、詳細には論証しません。
 例えば旧約聖書のどこに自然支配の思想があるかなど、
バックナンバー集: http://www.geocities.jp/untilled/
 の「全体」をご参照下さい。

★1) 現代文明は、ほぼイコール「西洋文明」である。
    特にグローバル化のため、その傾向は顕著です。
★2) その西洋文明は、「旧約聖書」に大きな影響を受けている。
    その理由には、後述の★8)〜★10)も関係する。
★3) その旧約聖書は、「自然支配の思想」である。
    より正確には、主の神エホバが、僕べである人を支配し、
    人が自然を支配することは、神から委任されている。
    また日本のように、自然イコール神(々)の思想ではない。
    但し新約のイエスの思想は無為自然で、仏教にも通じる。
   (神と人との関係は、旧約では主と従、新約では父と子)
★4) 旧約聖書には、「異教徒皆殺しも許す思想」がある。
    故に西洋人は、アメリカ原住民を殺し、黒人を奴隷にできた。
★5) 旧約聖書には、「世界支配の思想」がある。
    神エホバと契約して唯一神とすれば、世界に君臨できる。
    逆に、そうしなければ子孫までをも不幸にする、と恫喝。
★6) 旧約聖書では、利息は異教徒からのみ取ることが可能。
    よってキリスト教社会の西欧では、金貸しはユダヤ教徒
★7) 注意すべきは、ユダヤ教徒イコールユダヤ人ではない。
    また混血も進み、民族としてのユダヤ人は存在しない。
★8) ユダヤ教は、新約ではなく旧約聖書のみを信じる宗教。
    旧約聖書はトーラ(律法)で、その解釈本がタルムード。
★9) 金貸しとゴールド商人が、ゴールドの預り証を国の通貨に。
    紙キレの通貨を貸しつけ、銀行家と呼ばれるようになる。
★10)紙幣を刷るだけで富を創造し、利息で富が富を生む
    こうして「一部のユダヤ教徒」が、西欧の覇者となった。
    注意すべきは、「大多数のユダヤ教徒」は清貧であること。
    「一部のユダヤ教徒」とは、赤楯一族のことである。
★11)赤い楯一族の定番の得意技は、「サンドイッチ作戦」。
    敵と味方の双方に配下を置いて、どちらが勝ってもOKに。
    米ソ冷戦も、彼らにより演出された可能性は極めて高い。
    現にマルクスは彼らの一族だし、ロシア革命等を支援。
★12)赤楯一族は、キリスト教総本山のバチカンまで支配下に。
    彼らは表面はキリスト教徒を装うが、実はユダヤ教徒。
    それも普通の清貧なユダヤ教徒ではなく特殊な存在。
    キリスト教社会から迫害された怨念で反キリスト思想
★13)前記★5)のため彼らは議定書を作成。その戦略は:
  a) 人々から信仰心を奪うこと
  b) そのためには、科学万能の唯物思想を注入すること
   (科学は素晴らしいツールだが、「万能」が問題である)
  c) 工業・商業へ誘導して拝金思想を注入すること
  d) 3S等の愚民化政策により享楽主義を蔓延させること
    3S: Sports(スポーツ)、Screen(芸能)、Sex(性)
  e) 虚構の学問を宣伝すること (特に経済学・医学など)
  f) エシュロンを代表する「監視社会」を創出すること
★14)彼らが掌握するエネルギー=石油が中心の文明に誘導。
    動力だけでなく、農薬・食品添加物から医薬、衣服まで。
★15)中央銀行の信用統制力により、産業の方向性を制御
    マネーは電算機上の数字となり、信用創造力は超アップ。
★16)聖書の黙示録の、「ハルマゲドン思想」の影響も大きい。
    極めつきの環境破壊「世界最終戦争」まで企図している…!

以上、初めて読まれる方は、分かりにくい所も多かったかもしれません。
 繰り返しになりますが、そういう方はバックナンバー集をお読み下さい。
 すべて読まれていた方は、「アタマの整理」にお役立て下さい。

世界は、人の「考えたとおり」になる。
 だから、今の環境問題は、その結果にすぎない。
 ただし、「人」はいっぱいいるから、影響力のある人からの影響を、大きく受ける。
 そして世界で最も影響力ある「人」が赤楯一族である、というのが筆者の主張だ。
 赤楯一族の皆さん、どうか考え方を改めてもらえないかなぁ…

では 最後に、「反自然な考え方」に関して、具体的な一例をご紹介します。
 ご理解のヒントになれば幸甚です。


★★ 毛沢東の失敗 ★★

中国は、老荘の思想や儒教を産み出した、日本人が尊敬する国である。
 だが現在の共産主義や、現在進めている自由主義も、中国のものではない。
 前節の箇条書き★11)で述べたように、共産主義や自由主義は、政治的な世界戦略なのである。
 つまり、かつての中国の思想のように、大自然に根ざした思想ではない。
 だから、「反自然な考え方」に囚われた結果、思わぬ失敗をする。

あれは確か、1960年代の後半頃だったろうか。
 毛沢東が率いる共産主義国・中国は、農作物の増産に励んでいた。
 あらゆる改善策が検討された。
 あるとき毛沢東は気付いた。
 「スズメがお米を食べている! スズメを撃退せよ!」

専制君主のような存在である毛沢東の命令であるから、さぁたいへん。
 中国全土でスズメ掃討作戦が始まったのである。
 実際に中国人から聞いた具体的な方法は、こうである:
 ナベや太鼓を激しく打ち鳴らしながら、スズメのいそうな所で長時間「ガンガン」やる。
 すると全てのスズメが、ストレスのために、空から、木の枝から、落ちてきたそうだ。

こうして、中国全土からスズメが消えた…。
 おかげさんで、お米の増産が果たせたであろうか?
 結果は、逆である。
 スズメがいなくなったために、害虫が大量発生した。
 農作物への被害は甚大で、増産どころか、大減産となってしまったのである。

かように、人間の、科学者も含めて、考えることは目先の合理性しか分からない。
 結果論から、毛沢東の失敗を笑うことは簡単であろう。
 だが五十歩百歩のことを、現在のどの国の為政者や科学者もやっているのだ。
 科学は、分かったことは分かっているが、分からないことは分からないのである。
 しかも、分からないことは、科学が進歩すればするほど、増え続けるのだ…。

分からないことが存在するのは当然なのに、科学「だけ」で判断するのは危険すぎる。
 例えばアスベストは、デビュー当時は有益物質だったのに、今では有害物質である。
 遺伝子操作の農作物も、どれだけの長期間、その影響を調べたというのか。

孫悟空のキントン雲の例えを、皆さんご存知でしょう。
 キントン雲に乗って宇宙の果てまで行ったと思ったら、まだお釈迦様の手のひらだったという話。
 現代文明は、その天にツバする思想をやめ、自然の内でしか生きれないことに気付くべきだ。


★★ 終わりに ★★

以前、環境問題をとりあげた映画『不都合な真実』を、本メルマガ26号で特集した。
 実はこの映画で、少しガッカリしたことがある。
 映画の最後のシーンに、「あなたにも、すぐにできる10の事」として、
  1. 省エネルギー型の電化製品や電球に交換しましょう。
  2. 停車中は、エンジンを切り、エコ・ドライブしましょう。
  3. リサイクル製品を積極的に、利用しましょう。
  4. ………
などが紹介された。
 確かにそりゃそうだけどぉ、本質にもっと触れるべきじゃないのぉ?

この映画に限らず、環境問題に関する議論の多くは、本質に触れたとは思えない。
 そんなフラストレーションに駆られて、今回のメルマガを執筆しました。
 皆さんに伝わったとすれば、幸甚です。


【Repeat Messages】
●日本が800兆円の負債? ちょっと待った! 日本は世界一の債権国だぞ! 外国からの負債はない!
  では日本の負債の債権者は誰だ? それは日銀とその子分の金融機関だった! ★参照: ep1
●日銀は株式会社であり国の機関ではない。(その証拠にURLは私的機関を示す「or.jp」だ)
  日銀を国有化して、政府と国会が信用創造せよ! ★参照: ep2
●バブルとその崩壊は、日本を構造改革するため意図的に創られたのだ! ★参照: ep6, ep7
●聖書における天地創造の神はエホバ(ヤハウエ)ではない。天地は神々(エロヒム)により創られた、とある。
  アダムとイヴだけが最初の人類ではない。他の神々が創った人が存在した? ★参照: ep13

「月刊・沈黙の兵器」
★まぐまぐ!サイト: http://www.mag2.com/m/0000150947.html
★発行者のサイト: http://www.geocities.jp/akion200104/
★執筆者のサイト: http://www.geocities.jp/untilled/ (←バックナンバーが見やすいよ)

■次号の予定: 「環境問題の具体策」
■筆者へのご意見ご感想は: tin_moku@yahoo.co.jp (迷惑メールが多過ぎたのでアドレス変更しました)
 メールチェックはあまりできませんが、よろしくお願いします。

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