★月刊・沈黙の兵器 第00029号 '07/06/30 ★

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中国の上海に行ってきた。上海は初めてです。
 目的は視察だ。有頂天の繁栄を一度見ておきたかった。
 早速初日から、歩いていて、ウエストポーチに入れていたウィルコムの第三世代携帯(PHS・電子辞書・カメラ・ビデオ・GPS・インターネットなど可能なオールインワン携帯パソコン)を盗られてしまった。筆者は用心深いから、直接身につけたものから盗られたのは我が人生初めてである。
 盗る手口は、広告のチラシを受け取ってくれとばかりに数人が近づいてくる。そのとき少々身体が当たっても不思議ではない。そのタイミングで盗るのだ。
 皆さんも上海に行かれたときは、この話を思い出して気をつけてくださいね。

さて泊まったホテルが浦江飯店(ASTOR HOTEL)というところで、なんと!、かのアインシュタインチャップリンバートランドラッセルなども泊まったという。
 日本ではまだ江戸時代の1840年代からの営業で、中国初の西洋式ホテルであり、中国初の電気・電話などが開設された由緒あるホテルだ。
 もっともその「由緒」といっても、アヘン戦争(1940〜)で英国が、われらが赤楯一族のアヘン商売のために、武力で占領したのが上海である。そして、中国を半植民地化する先鋭として入ってきた彼らの宿泊施設として建設されたのだから、我々アジア人としては、由緒あるホテルだなぁと感心ばかりしてはいられないのだが…。
 実はこのホテルは、160年以上の経年でさすがに老朽化して、最近改装されたとのこと…。
 今はエアコン・給湯・インターネットなど最新設備が完備されているが、内外装の基本的なものはそのままで、例えば部屋の「木製フロア」などは残しているのである。そのフロアは、その古さのため、歩けば少しギシギシする感じがあって、歴史の重みを感じた一時だった。
 ちなみにこのホテルのド真ん前はロシア大使館であった。複数の中国人従業員に聞いてみたところ、ソビエト時代はソ連大使館であったという。
 うっかりすると忘れがちだけど中国は、現在でもまだ北朝鮮と同じ共産主義国家であり、その建国を支援したのはソ連である。
 共産主義国家ソ連、…マルクス・レーニン、そのスポンサーの赤楯一族…。一方ではアヘン戦争、…アヘンを売りつけたイギリス、…より具体的には東インド会社とそのバックの赤楯一族、…上海占領とこのホテル、…そのド真ん前がソ連大使館、……偶然ではないのかもしれない。


中国侵略の拠点だった浦江飯店 (当時は Richard Hotel)


■■■ 黙示録の世界(1) ■■■

本メルマガを読むようなマニアックな読者(笑)には、今回のトピックは既にご存知の方が多いかもしれない。
 しかしトピック自体はたいへん重要なので、もし知らない人は絶対知ってほしいし、知っていた方は再確認で、暫くお付き合い願いたい。

黙示録とは、新約(旧約ではない!)聖書の最後にある書で、この世の終末にどのようなことが起こるかが預言されている、と言われている。
 預言とは、予言と違って、神から預かった言葉という意味だ。
 黙示録の作者は、イエスの使徒ヨハネだという説が一般的であるが、異論もある。
 ヨハネ(英語読みではジョン)という名前は一般的であるし、作者からは、イエスが生きた時代背景とは何か違うものを感じるからだ。
 つまり原始キリスト教の時代から黙示録が存在したのか、は疑問である。

それはともかく、この黙示録を中心として、キリスト教とは世界終末思想であるといえる。
  その思想を簡単にまとめると:
 ★この世の終わり(次の世の始まり)には、史上最大の天変地異や、世界最終戦争(ハルマゲドン)が起こる。
 ★その大いなる災いの後、キリストが再臨して、千年王国(神の国)が到来する。(理想社会が千年続く)
 ★その災いを到来させるものは、反キリスト(サタン) = 666 = 獣(けもの) である。
なんと、キリスト教の理想を実現させるために、反キリストが必要だと言うのだ…!
 このあたりが、フツーの日本人には、なかなか理解できない。
 弁証法では、これを「否定の否定」という。

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★★ 反キリスト666とバーコード ★★

最も有名なところから話に入ろう。

 『…すべての人々に、その右手あるいは額に刻印を押させ、
 この刻印のない者はみな、物を買うことも売ることもできないようにした。
 この刻印は、その獣の名、または、その名の数字のことである。
 ここに、知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。
 その数字とは、人間をさすものである。
 そして、その数字は666である。
』(黙示13章16〜18)

この獣とサタン(反キリスト)の関係は次に示す:
 『巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへび』(黙示12章9)
 『龍は自分の力と位と大いなる権威とを、この獣に与えた。』(黙示13章2)

そしてこの獣の数字666が、バーコードに入っている!、という話である。
 一般的なバーコードを、次の図に示す:


一般的なバーコードにある獣の数字666

簡単に説明すると、一般的なバーコードの両サイドと真ん中に、アラビア数字に変換されていない「はみ出た」3組のコードが存在する。
 人間は通常、下に書いてあるアラビア数字しか読まないが、機械(バーコードリーダー)は、2本のバーの太さとその間隔の組み合わせによって表わされた数字を読みとっているのである。
 この「はみ出た」3組の2本線は、普通チェックコードとしての区切り線だと説明されているし、確かに技術的にはその通りである。(筆者はバーコードリーダーの開発にも携わったことがあるので、よく知っている)
 ちなみに、書籍に入っているJANコードの場合、他のバーコードと違って区切り線が「はみ出て」いないから区別しづらいが、よく見ればやはりちゃんと入っている。

問題は、この区切り線のコードが示す数字は「6」である!、ということだ

ただし「6」を示すコードは3種類あって、例えば左半分にくる「データ本体」の6は違うコード(=細線と太線)である。(上図参照)
 一方、右半分にくる「データ本体」の6(上図参照)は、この区切り線のコードと同じコード(=細線と細線)であることから分かるように、この区切り線は6を意味する。
 少し論理に弱い方は混乱するようであるが、6を意味するものが3つあっても、このコード(細線と細線)は6のみを意味する。

「6」をチェックコードに選んだのは、単なる偶然だろう…って?
 それはハッキリ言ってあり得ない。
 なぜならこのバーコードシステムは、キリスト教国家であるアメリカで開発されたからである。
 開発の経緯は、話が逸れるので触れないが、確実にそうであると知って使っている。
 映画オーメンの悪魔の子ダミヤンの頭に刻まれた数字666をはじめ、これがサタンの数字であることは常識なのだ。

では開発者の誰かが悪乗りして、「ほらほら、サタンの数字だぞ!」ってジョークしたかも…、って?
 う〜ん、それはあり得るかもしれないなぁぁ…(筆者のジョークです)
 実際はほとんどそんなジョークはあり得ないけど、たとえジョークと仮定しても、
  『刻印のないものはみな、物を買うことも売ることもできない』(黙示13章17)
という、預言が成就していることは事実ではないか!!

考えてもみてください!
 現在、バーコードを付けなければ、特殊な状況(直接取引)でない限り、ものの売り買いも出来ない。
 例えばあなたがメーカーで、何か商品を作ったとする。でもバーコードを付けるのを拒否したとしたら、一般店では売ることができない。
 例えばあなたが、バーコードが刻まれた商品を買うのを拒否したとしたら、ティッシュペーパーですら買えないことになる。
 ティッシュペーパーですら、その裏面に、バーコードがあるからである。

まだ預言が成就していない部分もある。
  『…すべての人々に、その右手あるいは額に刻印を押させ』(黙示13章16)
 右手や額に刻印のある人は、まだまだ珍しい。
 だが例えばディズニーランドに遊びに行って、一時的に外出する場合に、右手に再入場のための押印をするとか、
 人気タレントを使って、右手にバーコードのタトゥーを見せるとか、
 あの手この手のサブリミナル効果で、身体に刻印することへの抵抗感を減らそうとしているのだ。


人気タレントによる右手にバーコードのタトゥー

このタレントの右手バーコードの内容は、自分の誕生日であるということだが、チェックコードに666が入っていることは確認している。
 本人は、666の意味を知らずにやっているかもって?
 それは、あり得ない。
 バーコードに666が秘められていることを知らない可能性はあるが、
 そのタレントの歌の歌詞は、ハッキリと悪魔と666を結びつけている:


人気タレントによる悪魔の数字666への賛美

以上の例は、それほど特殊ではない。
 いろんなところで、気が付かないように、さりげなく、666が浸透している。
 例えばポスターとかTシャツのデザインとか、歌詞や文字列の思わぬところに……
 みなさんも日常気をつけて探してみてください。

現代社会は、悪魔的なもので満ち満ちている。
 前号、前々号で取りあげたシオン議定書の一節を思い出して頂きたい:
 『人々の脳裡から神なるものゝ観念を奪ひ取り …』
…代わりに、悪魔的なものを植え付けられているのだ!


★★ 君たちまだ気付かないのか? ★★

映画マトリックス(第一作)をご覧になられましたか?
 これは、1999年に上映されたアメリカ映画です。
 ご覧になってない方のために、百科事典ウィキペディアからあらすじを紹介する:
  『大手ソフトウェア会社のメタ・コーテックス社に勤めるプログラマ、トーマス・アンダーソン。
  彼にはあらゆるコンピュータ犯罪を犯す天才クラッカー「ネオ」というもう一つの顔があった。
  やがてネオは、今まで現実だと思っていた世界がコンピュータの反乱によって作られた仮想現実だと知らされる。
  現実の世界では人類は養殖されており、ネオはAIマシンとの戦いに巻き込まれていく。』

ウィキペディアのこのあらすじでは、なんか予告編みたいで物足りないので、筆者が補足します。
 まず、人類が養殖されているシーンがショッキングでしたね。
 人間は棺おけのような保育器に閉じ込められ、アタマに電極を無数に埋め込まれて、巨大コンピュータに接続されている。
 人工知能(AI)で考える巨大コンピュータは、人間のアタマに電気信号を送り、仮想現実を見せて支配しているのだ。
 そうした仮想現実から逃れ、現実世界の砦に住む少数の人間達と、ネオはコンタクトをもつ。
 やがてネオ(演じるのはキアヌ・リーブス)は、
 「自分はキリストの生まれ変わりで、この人類の危機の救世主になる運命かも?」
 …と気付き始める。まわりもそれを期待する。
 そしてコンピュータ軍団と戦い、苦戦し、最後は勝利する。
 やはり正しいキリストが、人々を救済するため勝利するのは当然である。
 …… THE END..

この映画はテーマが解り難くてナゾの多い映画である、ということで、かえって絶賛され多くの人が見た。
 そしてナゾを解明すべく、やれユングの心理学だの、なんだので、いろいろ解説されたものだ。
 いずれも「一面の真理」は突いているものの、筆者の満足のいくものは、なかった。
 特に、ネオがキリストの再臨であるという設定が最重要なのに、アメリカらしい設定…くらいで、おしまい。

ところで、この映画のサブタイトルを覚えておられますか?
 「君たちまだ気付かないのか?
である。
 仮想現実(=虚構)にまだ気付かないのか?、という意味である。
 実はこれは、本メルマガの最大のテーマの1つである。
 今まで本誌の取りあげたトピックは、古いものから順番にあげると:
  ・日本国が大借金を背負っているという虚構。(日本は世界最大の債権国なのに!)
  ・中央銀行が行なっている虚構。(国会が信用創造をせよ!)
  ・経済学の虚構。(ノーベル経済学賞はノーベル財団とは無関係!)
  ・現代農学の虚構。(不耕起・無肥料・無除草で農業革命を!)
  ・キリスト教の一神教と、その天地創造の虚構。(旧約聖書には「神々」が創造した、とある!)
  ・歴史における虚構。(例えば、アメリカとソ連は、ウラで繋がっていた!)
  ・環境問題における虚構。(石油大量消費への信用統制が真因の1つ!)
 他にも現代医学の虚構など、いろいろ出てくる予定ですが、
 多くの虚構の存在をちゃんと現実問題として認識していないと、
 この映画の「君たちまだ気付かないのか?」に、多くの人はピンとこないのだ…。

でも本メルマガの読者なら、ここに列挙した多くの虚構に気付かれたはずだ。
 だから、ちゃんと理解してもらえると期待して、述べます。
 実は、この映画マトリックスは、本当の現実を語っているのである!

前半で、バーコードに秘められた獣(反キリスト)の数字666について解説しました。
 実は、映画マトリックスの悪役である「コンピュータ」にも、獣の数字666が秘められているのだ。
 英語のスペルの 「COMPUTER」 を、
  A=1, B=2, C=3, D=4, E=5, ……
のように、アルファベットの順序で表わすと、次図のような「暗号」が浮かび上がる:


「COMPUTER」に秘められた悪魔の数字666

「え〜、これはなんぼなんでも偶然じゃないのぉ?
 COMPUTE(計算する)って言葉は以前からあるしぃ、計算するものってことで最後に「ER」が付いただけじゃん。」
 …では、これは偶然ということにしよう。…
 しかし映画マトリックスの作者が、数字666に変換できる「COMPUTER」を悪役にしたのは偶然ではない
 なぜなら、アメリカではこの変換は有名だからだ。
 作者が、知らぬはずもない。

また、ベルギーのアントワープに知る人ぞ知る超大型コンピュータの施設があり、そこには世界中の人々の個人データが集められている
 その超大型コンピュータのニックネームは「BEAST」、つまり獣(けもの)=666なのである。
 おそらく映画マトリックスの悪役コンピュータのモデルは、これではないだろうか。

だから映画マトリックスの、本当のテーマは、こうである:
 世界はすでに反キリストに支配され、人々は虚構の内に生きている!
ということなのだ。
 それを、君たちまだ気付かんの?、わっはっは、と人々を小馬鹿にしているのだ。

そしてキリスト役であるネオが、反キリストグループと戦う。
 その結末だが、映画ではキリストが勝利したかのようなストーリーで終わっている。
 …かに見せかけて、しかし最後の最後では、ネオは止むなくマトリックスの仮想現実に戻るシーンで終わるのだ。
 (このあたり、最後の数秒であるから、映画を見た人でも忘れているかもしれないが…)
 現実世界で造った現実の人々の砦も、反キリスト側の攻撃ロボットで破壊され、現実世界では生きれないからだ。
 その意味するところはつまり、
  キリストさえも、もはやマトリックスの内部でしか生きられない!
 ……ことを見せつけて、エンディングの幕が降りるのである。
 換言すればこの映画は、反キリストグループの勝利宣言なのである。

勝利宣言には勝利の音楽がつきものだろう。
 この映画マトリックスのテーマミュージックを演奏するバンドは、
  「ステージでギターを破壊したり、公然と我々は反キリストであると叫んでいるグループだよ」
と知人が教えてくれた。(筆者は芸能オンチなので、名前は忘れたが…)
 なるほど、念の入ったことですな。……(感心している場合か?(;^_^A)


★★ 終わりに ★★

今回は、いわゆる「トンデモ本」みたいな内容になってしまった。…
 … が、現実は現実なので直視するしかない。
 どれだけ正確に皆さんに伝わったか不安ですが、誠心誠意、書きました。
次回は、ハルマゲドンあたりをお伝えしたい。


【Repeat Messages】
●日本が800兆円の負債? ちょっと待った! 日本は世界一の債権国だぞ! 外国からの負債はない!
  では日本の負債の債権者は誰だ? それは日銀とその子分の金融機関だった! ★参照: ep1
●日銀は株式会社であり国の機関ではない。(その証拠にURLは私的機関を示す「or.jp」だ)
  日銀を国有化して、政府と国会が信用創造せよ! ★参照: ep2
●バブルとその崩壊は、日本を構造改革するため意図的に創られたのだ! ★参照: ep6, ep7
●聖書における天地創造の神はエホバ(ヤハウエ)ではない。天地は神々(エロヒム)により創られた、とある。
  アダムとイヴだけが最初の人類ではない。他の神々が創った人が存在した? ★参照: ep13

「月刊・沈黙の兵器」
★まぐまぐ!サイト: http://www.mag2.com/m/0000150947.html
★発行者のサイト: http://www.geocities.jp/akion200104/
★執筆者のサイト: http://www.geocities.jp/untilled/ (←バックナンバーが見やすいよ)

■次号の予定: 黙示録の世界(2)
■筆者へのご意見ご感想は: tin_moku@yahoo.co.jp (迷惑メールが多過ぎたのでアドレス変更しました)
 メールチェックはあまりできませんが、よろしくお願いします。

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