★月刊・沈黙の兵器 第00025号 '07/02/28 ★

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前号でお伝えした、筆者の農園のキクイモの収穫量について、少し訂正したい。
 1反(300坪)当たり20俵(1200キロ)の収穫量が見込めると申し上げたが、実際はその半分ぐらいかもしれない…。
 前回収穫したブロックは、考えてみれば陽の良く当たるところだったから、当り前ながら光合成が多くなされたために収穫が多くあったようだ。というか、キクイモを同じ畑に密集して植えているのだから、真ん中のブロックは周りのキクイモに陽を遮られたのではなかろうか。なにせ背丈2m以上にもなるキクイモであるから、その影響は無視できなかったのかも…。弁解すれば、真ん中のブロックのキクイモも背丈では同じような高さだったので、イモの出来高も変わらないだろうと勝手に考えていた。しかし実際に掘ってみると、収穫量が周囲に較べて半分以下だったのである。
 しかし放ったらかしで、これだけできれば上出来であることに変わりはないです…(^^;

さてこのような思い違いではなく、確信犯の事件として、このたび日本中を騒がしたあるある事件」についてひと言…。
 ご存知のように、人気テレビ番組「あるある大事典2」が、『納豆を1日2パック食べればダイエット効果大!』(このため日本中が納豆不足になった)と放送した際、科学的なデータを捏造したために、番組そのものが中止に追い込まれた事件である。
 過去の番組もそうした「ヤラセ」があったのではないか?、との疑惑から詳しく調べられた結果、7年前の『レタスを食べると不眠症が改善!』と、もう1件(具体的な内容は忘れた)がヤラセだったらしい!、ということが判明したのだ。

さてここで、「情報の読み方」のポイントがある。
 大抵の人は、「番組はウソを言ってたのか!、許せない!、もう番組で放送した内容全てが信用できない!」と、全否定に走るのだ。ちょっと待ってほしい。これだけの騒ぎになって詳しく調べられたのだから、他にも余罪は否定できないとしても、他の放送内容は一応IOKだった、と考えるのが論理的な結論ではなかろうか?
 10年近くも毎週放送していた(半分娯楽番組的要素がある)番組で、たった3件ほどしかヤラセが判明できなかったとは、番組制作者はかなりマジメにやっていたのだなぁ…、と筆者などは感心してしまうくらいだ。
 大抵の人々の「過剰反応」だけでなく、ちょっとだけでもヤラセが判明した途端、あっという間に番組中止となってこの世から永遠に抹殺されてしまう…、こっちの方が筆者にはむしろ怖ろしく感じたのであるが…


■■■ サンドイッチ作戦NOW ■■■

前号まで、共産主義と資本主義の対立は、ひょっとかしたら世界を陰で操ろうとする「赤い楯」一族の「サンドイッチ作戦」ではなかったのか?、との「仮説」について説明した。でもソ連が崩壊した後、中国も自由化が進んだし、今や共産主義は形骸化したから、もう関係なかろうと思われる人がいるかもしれない。
 確かに共産主義は衰退した(かのように見える)が、サンドイッチ作戦は「対立」さえあれば演出可能である。
 今回は、たった今現在の日本において、サンドイッチ作戦が行なわれていないのか、を考えてみよう。

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★★ 北朝鮮と、日本と、そしてアメリカ

国際レベルのサンドイッチ作戦には、国籍を超えた超国家的組織の存在が不可欠だ。
 つまり、国家単位でものごとを考えると、見えなくなる。
 超国家的な存在には、多国籍企業がある。華僑があるし、宗教組織があるし、マフィアもある。
 だが最も強大な存在は、(仮説ではあるが)共産主義と資本主義の対立を演出した赤い楯グループだ(というのが本メルマガの主張である)。なぜそれほどに強力な力を持っているかと言うと、彼等が主要国の中央銀行グループであるからである。つまり国際金融資本家だ。今の世の中、おカネほど強力なものはない。それを彼等は、無から創り出すことが可能なのである。
 こうしたことは、本メルマガの発行当初から刷り返し述べてきたことであるが、途中参加の方は是非バックナンバーを読んで頂きたい。(文末のURLを参照)

アタマに入れて頂きたいことがまだある。前号で紹介した「共産主義よもやま話」で紹介した次の話だ:
 ・朝鮮戦争勃発の前夜、韓国軍の指揮系統を弱めるかのような意図を感じる、米軍の某将校の行動
 ・朝鮮戦争への中国参戦を避けるため、マッカーサーが立てた作戦を、ホワイトハウスが却下した事実
 つまり朝鮮戦争で、米軍(正確には国連軍)が「勝ち過ぎない」ように誘導されたフシがうかがえるのだ。
 カンの良い方なら既にお分かりだと思うが、彼等が(米軍が、ではないですよ、念のため…)常套手段のサンドイッチ作戦として、もし共産主義と資本主義の対立を創出したかったとしたら、朝鮮半島の対立と分断はその一つの成果であった、ということだ。
 つまり彼等のアジア極東戦略の「ツール」として、北朝鮮が存在している、ということでもある。

こうした話をとうてい信じられない、という人が多くいるだろう。
 でもヨタ話だとカンタンに否定せずに、可能性は認めて頂きたい。
 ユーレイが存在するのかしないのか? 肯定派は存在を証明できない一方、否定派も存在しないと証明することはできない。
 彼等のサンドイッチ作戦の存在は、まだユーレイよりマシな話である。なぜなら情報の見方を変えるだけで、彼等の影が見えてくるからである。一方、多くの人々は常識的な情報のなかで「思い込み」に縛られている。

やっと本題である。
 北朝鮮関連の事件でいくつかを並べ、それに沿って話を進める:
★1) 1998年 テポドン1号が日本列島の頭上を飛んで太平洋に着弾
★2) 1999年 工作船事件1 (能登半島沖不審船事件
★3) 2001年 工作船事件2 (九州南西海域工作船事件
★4) 2002年 拉致被害者5名が帰国
★5) 2006年 テポドン2号核実験

筆者には20年来のインド人の友人がいる。S氏だ。日本の国籍も最近取得した日本通である。
 インド人は長きにわたりイギリスの植民地であったせいか、情報に「すれ」ている。ウラを読むのだ。
 ★1)テポドン1号事件からしばらく経った多分1998年末に、S氏と久しぶりに会うと、彼は次のように筆者に語った:
「日本人は単純すぎるね。それまで日本はアメリカのMD(ミサイル防衛)計画にカネを出さない(出す余裕がない)、と決めていたのに、ミサイルが飛んだら、カネをやっぱり出さなくちゃ、という動きになったね。ハメられてるね。」
 キミもそう思ってたか!、と筆者は同感し、酒を飲んで盛り上がった。(本当は飲んでる場合じゃないけど…)
 そして、ついに
●2003年 小泉内閣は『日本版弾道ミサイル防衛(BMD)』のシステム導入を決定
 という結果を生んでいる。
 もちろんそれまでにも、開発費というか、色々かなり搾り取られているようだ。

次に、★2)と★3)について、百科事典ウィキペディアから、簡単に抜き出してみよう:(カッコ内な筆者)

★2)能登半島沖不審船事件
 海上自衛隊八戸航空基地から飛び立って上空を捜索していたP-3C哨戒機が発見、……海上自衛隊に事実上の実戦命令である海上警備行動が、初めて発令された。ところが一時的に追手との距離が開いたために、日本側が追跡を断念したと見たのか、何故か突然に謎の停船。(挑発かも?)……1953年のラズエズノイ号事件以来となる警告射撃を行った。
 結果的に工作船は取り逃がしたものの、この事件は世論や政策に大きな影響を与えた。

★3)九州南西海域工作船事件
 海上保安庁、海上自衛隊が追跡した事件。工作船と海上保安庁の巡視船が銃撃戦になり、巡視船が被弾して海上保安官3名が負傷した。なお、工作船は自爆し乗員もろとも沈没。のちに日本政府の手によって引き上げられた。
 事件の経過として、まず米軍から不審船に関する情報が防衛庁に提供され、それを受けて各通信所に北朝鮮に関する無線の傍受を指示、翌日に喜界島通信所が不審な通信電波を捕捉したため、海上自衛隊機は喜界島近辺海域を哨戒した。
 そして不審船を発見後、威嚇射撃を行うが、不審船はこれを無視して逃走を続けた。……船体に対して機関砲による射撃(戦後初の船体射撃)を行った。不審船は弾が船体に命中したことにより出火した。……すると不審船が巡視船に対する攻撃を開始(戦後初の交戦)。これに対して巡視船も応戦し正当防衛射撃を実施した。その間、工作船側は対戦車擲弾(ロケット弾)を発射したが、波浪動揺の下、命中しなかった。その後不審船は爆発炎上を起こして、中国の排他的経済水域(EEZ)内で沈没した。なお爆発の原因は自沈用爆発物の使用による自爆であり、巡視船の機関砲によって引き起こされたものではない。

ここで最も注目すべきは、★3)九州南西海域工作船事件において「米軍から不審船に関する情報が防衛庁に提供され」たという点である。
 その前の★2)能登半島沖不審船事件ではウィキペディアは触れていないが、もともとは米軍からの情報であると一部メディアは伝えていた。だいいち海上自衛隊八戸航空基地は、米軍三沢基地と目と鼻の先だ。
 30年以上前から、北朝鮮の工作船は日本近海に現われていた。当然ながら米軍はそれをキャッチしていたであろうに、今まで放置してきた。何を急に今更情報を日本に提供するのか?、と思いませんか!
 当然、何らかのウラの目的があるはずである。
 ちなみに★3)2001年12月 九州南西海域工作船事件の同じ年の
■2001年9月 米国同時多発テロ
 が発生している。
 世界は一気に「テロとの戦争」というムードに入って行ったタイミングだ。
 さて、次に何を「仕掛け」てくるのかな……と筆者が考えていると、やはり来た来た!

★4) 2002年10月 拉致被害者5名の帰国!
 である。
 それまで拉致があるだのないだのと、ユーレイ論議をしていた訳だが、論より証拠を突きつけられて国民は唖然茫然の大騒ぎ…。拉致被害の方々、本当に可哀そう!…こういうのに、日本人は弱いのである。「拉致はデマだ!」と公言していた社会党(当時)は大慌ての面目丸潰れ…!
 だが、おかしくないか? 狡猾な金正日が、経済制裁の原因になるかもしれないのに、「部下の一部が申し訳ないことをした.拉致被害者をお返し致します.」なんてやるなんて、何〜んか変だろう!

そのタイミングで、
■2003年3月 米国がイラク戦争
 を始めたのである。そして日本に自衛隊のイラク派遣を求めてきた。
 世論は催眠術にでもかかったように、次のように流れていった:
  ・北朝鮮の脅威は現実だった!
  ・イザというときにはアメリカさまに守ってもらわねばならない!
  ・そのアメリカさまが自衛隊の派遣を求めておられる!
  ・ここはナンとしてもご希望に沿わなければ!
 こうして、
●2003年12月 日本の自衛隊イラク派遣
 が実現したのである。後方部隊とはいえ、戦後初めて日本の軍隊が海外において実戦配備されたわけである。
 一連の工作船事件や拉致被害者帰国がなければ、自衛隊イラク派遣は実現しなかったであろう。
 9・11やイラク開戦だけでは、日本の世論にはまだ「対岸の火事」でしか映らなかったはずだ。
 ちなみに他の拉致被害者家族には可哀そうだが、もうこれ以上の帰国者はないだろう。目的は果たしたからだ。

さて、まだまだ仕上げが必要である。ウラの目的の実現だ。それは、
 ★★ 憲法九条を改正して自衛隊を米国の隷属軍隊にすること ★★
ではなかろうか。表向きには「米軍との一体化」などと言っているが、対等な同盟軍ではないことは明白だ。
 例えば、自衛隊の戦闘機エンジンなど主要部分は技術資料も無く、メンテですら米軍に任すしかない。
 またCIAなどのスパイ組織も日本にはないから、独自の諜報ができない。核兵器もないしね…。

仕上げのためには、まだまだ北朝鮮には頑張ってもらわないといけない。
 そこで北朝鮮の、
★5) 2006年 テポドン2号発射と、核実験
 と続くわけである。
 もうこれでマスコミや世論は、「核ミサイルが日本へ飛んでくる!」と大騒ぎである。
 一部識者やマスコミが核実験失敗論を申しても、あまり注目されない。
☆ 読売新聞 『核反応、不完全な「早期爆発」だった?失敗説が浮上
  http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe7000/news/20061010i104.htm 
☆ 週刊アカシックレコード 『北朝鮮「偽装核実験」の深層 〜最後は米朝同盟!?』
  http://www.akashic-record.com/y2006/fakenk.html
 『かりに成功していたとしても、北朝鮮の核は日本には飛んで来ない。理由は、北朝鮮の核弾頭が重すぎるからだ。大方の専門家の意見では、北朝鮮の現在の核爆弾(核弾頭)の重さは5トン前後と推定されるが、弾道ミサイルに搭載するには1トンにまで小型化しなければならない。北朝鮮がそれを実現するにはまだ数年かかると推測される』 (06年10月10日放送のNTV『おはよん』で紹介の軍事ジャーナリスト惠谷治氏発言、および毎日新聞Web版06年10月10日「久間(防衛庁)長官:北朝鮮の核弾頭ミサイル搭載能力に否定的見方」)
 にもかかわらず、こうした意見があまり注目されないのは、北朝鮮脅威論が存在した方が都合が良いからではないか。
 そして、ウラの目的に、最近また一歩近づいた:
●2007年1月 防衛庁が防衛省に昇格!

以上、情報の観る角度を変えれば、全然違う世界が現われるということだ。
 つまり、北朝鮮とアメリカの連携プレーの存在:
 ★★ 現在進行形のサンドイッチ作戦の一つ = 北朝鮮 → 日本 ← アメリカ ★★
の可能性を考えなければならない。(可能性だけでも考える価値はある)
 では、北朝鮮がどうやってアメリカと繋がるのであろうか?
 本メルマガの「仮説」はこうである:
  ★北朝鮮 ← 共産主義 ← 赤い楯グループ(国際金融資本)
  ★アメリカ ← 資本主義 ← 赤い楯グループ(国際金融資本)
 北朝鮮の金正日は、共産主義下のソ連で教育を受けていたし、スイス銀行(赤い楯グループの巣窟)に隠し口座を持っている、…といった話は聞かれたことがあるだろう。強い繋がりを示唆するではないか。
 しかしもちろん、金正日が自ら、進んで彼等のサンドイッチ作戦に参加しているという意味ではない。
 例えば1年ほど前になるが、一部の週刊誌などが伝えるところによると、アメリカのステルス戦闘機が真夜中頻繁に平壌に現われて、低空飛行などの威嚇行動をとっていたという。金正日がなにかの事情で「言うことをきかない」ときなど、そうした恫喝を行なっているのではないか?

ちなみに、お隣りの韓国の事情も少し述べたい。
 韓国では今、金正日は英雄になっている。
 『同胞の北朝鮮は小国にもかかわらず、核を有して大国アメリカと対等に交渉している。それにひきかえ韓国はどうだ。核もないどころか米軍基地が駐留しており、隷属状態ではないか。ヤンキー・ゴー・ホーム!』
 これが特に若い人たちの大方の意見だというのだ。
 反米・反日の世論が醸造され、それに嫌気をさしてアメリカ軍は韓国からの撤退を始めている
 実はこれは、朝鮮戦争(1950年〜)の前にとったアメリカ軍の行動によく似ているのだ…。米軍が韓国に駐留していたら、北朝鮮としては南に侵攻しにくいですからね…。これは朝鮮戦争に限らず、米軍のよくやる手口だが…。
 つまり本当は、嫌気をさしたジェスチャーをしているだけで、韓国撤退は戦略の一部である可能性があるのだ。
 このウラの目的は?……極東における戦争準備!?
 米軍は現在、極東における本部をグアムに移転している最中だ。これも、作戦本部は前線から少し距離を置いたほうが安全で合理的だと考えれば、これも戦争準備の一環なのかもしれない。
 今迄述べた日本における変化と、韓国における変化…、近未来の世界が見えてきませんか?


★★ 終わりに ★★

民主主義には弱点がある。
 ちゃんと民主的に機能すればするほど、世論が国家の方向を決定するのは当然だし、望ましいはずなのだが、はたして世論が常に正しいことが有り得るだろうか? 所謂「衆愚政治」の危険性はないのか? 所謂「世論操作」はどの程度現実にあるのだろうか?
 そう考えれば、サンドイッチ作戦は、(もし存在するとすれば)最高の世論操作の方法論ではなかろうか。
 もしそうならば、今の民主主義に世論はなく、与論である。つまり与えられた論だけではないか。

【緊急のお知らせ】
 今来た夕刊の見出しに、「株全面安 一時737円下げ … 世界同時安の様相」、とあった。
 当メルマガでは一年ほど前、『07年4月から新会社法が施行され、外資の日本企業買収(換言すれば経済植民地化の進行)が活発になる。そのために4月前になると、より安く買収するために日本株を下げるような仕掛をするだろう…』みたいなことを書いた記憶がある。
 そしていよいよ株安が本格化か?(日本株だけでなく世界同時安だけど…)
 つまり逆にいえば、これから一時期下がるけど、外資の買い圧力によって夏には上るのか? それとも、かねてからウワサされていたように(戦前のように)、日本株だけでなく、世界恐慌 → 世界大戦、の道を突き進むのか?
 最後にさらにひと言…、映画『不都合な真実』を是非見てください!

「月刊・沈黙の兵器」
★まぐまぐ!サイト: http://www.mag2.com/m/0000150947.html
★発行者のサイト: http://www.geocities.jp/akion200104/
★執筆者のサイト: http://www.geocities.jp/untilled/ (←バックナンバーが見やすいよ)

■次号の予定: 未定
■筆者へのご意見ご感想は:  untilled@yahoo.co.jp (メールチェックは週に1度くらいしかしませんが宜しく…)

/E