★月刊・沈黙の兵器 第00022号 '06/11/30 ★

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先日、私の愛飲するハーブティー(名称:JWT)を販売する会社の講演会に参加した。
 参加の動機は、あの有名な映画『ガイアシンフォニー』(映画館でなく、クチコミだけの「自主上映」で200万人を動員した伝説の映画)の龍村仁監督が話すと言うからだ。しかも筆者と同様に、JWTの愛飲者であるという。
 実は、筆者もその映画をずいぶん昔に見たことがあるのだが、どうも「シックリこない」ところがあった記憶がある。映画自体は地球環境問題がテーマで、筆者最大の関心事であるのに、具体的な内容を思い出せない。なぜだろうか?

その理由が今回分かった気がした。
 監督は今回の講演で映画撮影のエピソードをいくつか紹介された。例えば「東北地方のある老婆」の話で:
 『その老婆を取材に行ったときは、ちょうど残雪のまぶしい春先であった。老婆は(その季節の旬である)「フキノトウ」を私たちにご馳走しましょうと言って、近くの野山にフキノトウを採りに行った。すると、スコップを(持っているのだから)使えば数秒で採れるのに、フキを痛めないように木の棒で数分間もかけて雪を取り除き、必要なフキノトウだけを、そうっ…と収穫した。そこに「イノチ」を大切にしようとする老婆の心に感動して、映画に収録した。』
 …と言うのである。
 まぁ、確かに「美談」では、ある。イキモノを大切にしようとのメッセージが伝わる。

でも、筆者のような「ヒネクレ者」からすれば、そんな話を聞くと、次のように感じるのである…:
 あのねぇ…、たぶん龍村監督も食べている可能性が高いと思いますが、また会場にいる500名強の方々が監督のこの話に感動してるみたいだけども、そのほとんどの方々が「肉食」をしているのでしょう? かなり高度な感性を持つ牛さんや豚さんを「殺し」て、それを単に肉の塊として常食していて、それで、なんでフキノトウのイノチの話に感動するの?、わし、ワケ分からんわ…。ねぇ龍村監督!、まさかオメェーが肉くってたら、わし怒るで! こんな映画を作るより、「肉食やめろ!」、って映画を作る方が先やろ!(お下品な表現でスミマセン(^^;)
 ちなみに、「肉食」は「菜食」の11倍もの面積の土地を必要とする。もしアメリカ人が食べる牛肉の量をたった10%減らすだけで、それらの牛に与える穀物の量は、世界中の飢えている人々を賄える量に匹敵するのである。また中国人が最近牛肉を大量に食べだしたおかげで、中国は大豆輸出国から、1995年には輸入国に変貌した(現在の輸入量は日本の6倍以上で世界一)。どこから主に輸入しているかと言うと、ブラジルである。ブラジルのアマゾンでは日本列島の面積の2倍以上もの森林が消失して、主に肉食を支えるための大豆を栽培しているのである。(今年夏放送の「NHKスペシャル」より)
 肉食しながら、なにがガイアシンフォニーだ?

そうか、映画ガイアシンフォニーは、よくある「美談らしい美談」だったから、どうもシックリこなかったんだ、…と納得していると、その次の講演者が話し始めた。日本でのJWTの独占輸入権をもつ朝見和也氏である。
 たぶんJWTの宣伝を、ありきたりの美談を交えて話すんだろうな、と、あまり期待せずに聞いていると、ビックリした!
 いきなり、『私は、911テロをテレビで見てから、変わりました。皆さん!、911テロは、アメリカ政府中枢、そして世界支配グループのヤラセです。私は、「彼らはここまでやるか!」と、驚きやら悲しみやらでア然とし、この世界をなんとか変えなければならない、と真剣に考え込みました。そこで、それまで順調に行っていた事業もすべて売却して、自分のできることはないかを探しました。……その結論が、このJWTを日本に広めることだったのです。私自身、最初は「エッ?、なんでお茶?、たかがお茶だろ?」と、自分でもビックリしましたが…』
 なぜ911テロに対抗するのがJWTなのかは、話が長くなるので割愛するが、こんな内容を多数の一般の方々にいきなりぶつけるとは大した度胸ではないか。(後で販売会社から、「過激すぎる」とクレームを受けたらしいが…)
 当メルマガでも911テロに関しては、前号と、特に前々号の前文で触れましたので、初めての読者は参考にしてください。

■■■ ロスチャイルドと共産主義(2) ■■■

前号の内容を簡単にまとめると、
 1) 共産主義の「発明者」マルクスは、ロスチャイルド(赤い楯)一族であった。(家系図を示した)
 2) マルクスは、産業資本家の打倒を叫んだが、(赤い楯一族のような)金融資本家には甘過ぎた。
 3) 赤い楯一族は、共産主義の「スポンサー」ではないか?、との仮説。
 4) 赤い楯一族の陰謀は存在しても、世に言う「ユダヤの陰謀」は存在しない。
といったところであろう。

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★★ 日露戦争は「サンドイッチ作戦」だった ★★

赤い楯一族が常套手段で使う戦略が、俗称「サンドイッチ作戦」である。
 理論的には弁証法でいうところの、対立物の相互浸透、否定の否定、量質転化の応用実践である。
 コインを投げて裏か表を勝負するとき、「表が出たら私の勝ち、裏が出たらあなたの負け」 とするようなものだ。
 より具体的には、争い事の矢面には決して立たず、 秘密行動に徹して、敵味方に無関係に融資したりする。敵味方の両方に融資しておけば、必ず勝者から戦後の権益を分けて貰えるからだ。この戦略は、前々号でお話した「ワーテルローの戦い」などで、少し紹介した。
 日本の明治維新でも、窓口はイギリス(討幕派の薩長連合を支援)とフランス(江戸幕府を支援)と違えども、その黒幕には赤い楯一族がいたことは、当時の(そして現在も)イギリスとフランスに大きな影響力をもつ彼らを思えば、容易に想像できるではないか。(その一端を、推薦図書『あやつられた龍馬―明治維新と英国諜報部、そしてフリーメーソン 』加治将一 (著) に見ることができる)
 かってインドがイギリスの植民地になった経緯を調べてみてください。いきなりイギリスの軍隊がインドに侵攻したのではない。インドの内戦で国内が極度に混乱して、国家を統率する力を失ったところを見計らって、イギリス軍が侵攻したのである。もしイギリスが、その内戦を誘発することが「技術的に可能」だったとしたら、そうなるような秘密工作を彼らは、やるか?、やらないか?
 そして、黒人奴隷を使役した機械製綿織物によりインドの伝統的な綿織物産業は破壊させ、次に困窮したインド民衆をアヘン栽培に向けさせ、そのアヘンを中国に売りつけて中国民衆をアヘンでメロメロにさせ、その後のアヘン戦争を通じて中国を半植民地状態にした経緯に、彼らはまったく関わっていなかったのか? (推薦図書『赤い楯―ロスチャイルドの謎』広瀬隆 (著) をお読み頂けばお分かりになる)
 また赤い楯一族の誕生以前であるが、そのルーツのような「結社」が、16世紀に日本占領政策を企てたことがある。それはNHK「その時歴史が動いた」でも放送され、「客観的」な古文書も公開された。つまりキリシタン大名を使って、まず日本を内戦状態に誘導する計画である。その秘密計画を察知した秀吉により、それまでキリスト教は大歓迎の態度から一変して、弾圧を始めた。その後の江戸幕府の鎖国政策も、それを継承したものと思われる。(秀吉の朝鮮出兵も、朝鮮を欧米列強への「緩衝国」とする目的があったと想像できる)

さて前置きが長くなったが、日露戦争(1904年)である。
 係争当事者の双方に融資または支援する方法を、「サンドイッチ作戦」と俗に言うわけだが、この日露戦争でも、
 ■赤い楯一族は、イギリスを窓口として、ロシアを支援。(フランス・ロスチャイルドも関わる)
 ■赤い楯一族は、アメリカを窓口として、日本を支援
と、サンドイッチ作戦をやっているのだ。

本メルマガ前々号でも引用したが、百科事典『ウィキペディア』の、ロスチャイルドのページの一部を再引用する:
 『日本が日露戦争を行う際、膨大な戦費をまかなうため外貨建て国債を発行したが、日本の国力に疑問を持つ向きが多かった。そうした中で、ニューヨークの銀行家でユダヤ人のジェイコブ・シフが支援を申し出たため、外債募集に成功した。シフの働きはロンドンのロスチャイルド家の意向を受けてのものであった。その一方では、ロシアの石油開発にも巨額の投資を行っていたが、ロシア革命が起こると撤退を余儀なくされた。』

ここで『ロシアの石油開発』とあるが、それが目的か?
 ならば何故、敵国である日本をも支援するのか?
 そればかりか、ロシア(バルチック)艦隊に粗悪な燃料(当時は石炭)しか入手できないように工作したのは、何故か? そのために日本海海戦では、ロシア艦隊の機敏な動きが封じ込められて、日本海海戦の勝利の一因となる。
 それ以外に、ロシア艦隊は、既に1869年に開通済みのスエズ運河を利用できなかったため、南アフリカの喜望峰経由の遠回りをさせられ、疲労困憊状態であった。先ほどの百科事典『ウィキペディア』の引用文の直前には:
 『ロンドンのロスチャイルドは、政府にスエズ運河買収の資金を提供したり、…』
とも書かれている。赤い楯一族は、スエズ運河の運営にも多大の影響力をもっていたはずである。


連合艦隊旗艦三笠ブリッジで指揮をとる東郷平八郎大将
(筆者の直系の祖祖祖父は、2番艦の砲手だった)

さらに百科事典『ウィキペディア』の、日本海海戦のページには、こうも書かれている:
 『イギリス政府はスペインに対しバルチック艦隊へのいかなる補給も行わないよう圧力をかけると共に、イギリス植民地の港へのバルチック艦隊入港を拒否した。 欧州から東アジアへの最短航路はスエズ運河経由であるが、スエズ運河は日本の同盟国であるイギリスが支配していたこと、大型艦の一部はスエズ運河の通行が出来ないなどの理由から、第二太平洋艦隊の主力はアフリカ大陸南端の喜望峰を回り、軽快な部隊はスエズ運河経由に別れ、両部隊はマダガスカル島のノシべ港で合流した。インド洋方面にはロシアの友好国の港は少なく同盟国のフランスにも冷遇されるなど約半年の航海は困難を極め、士気は著しく低下した。』
  『大型艦の一部はスエズ運河の通行が出来ないなどの理由』 とは、歯切れの悪い表現である。きっと何か工夫すれば、やろうと思えば出来たはずなのに…、したくないから、しなかった、ということではないか?
 ロシアの同盟国であるはずの、『フランスにも冷遇される』なんて、フランス・ロスチャイルドの影響力の可能性を示唆していないか?

ここから「推論」できる結論は次のようにならないか?:
 ■赤い楯一族は、現行政府であるロシア皇帝ロマノフ朝のツァーリズムを打倒しようとした?
ということは、さらに次なる推論が導かれないか?:
 ■赤い楯一族は、ロシアに新しい政府を樹立しようとした?
そのためには、ロマノフ朝政府を、日露戦争により弱体化させる必要がある…。

★★ 終わりに ★★

予定では、もう少し話を進めようとしていたのだが、月末の深夜で、明日は仕事で早い。
 続きは次号と言うことで、お願いしたい。

「月刊・沈黙の兵器」
★まぐまぐ!サイト: http://www.mag2.com/m/0000150947.html
★発行者のサイト: http://www.geocities.jp/akion200104/
★執筆者のサイト: http://www.geocities.jp/untilled/ (←バックナンバーが見やすいよ)


■次号の予定: 「共産主義(3)」

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/E