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今、憲法改正への議論がある。
おおまかに言って、保守系は賛成、左翼系は反対、と言ったところである。
しかも改憲派の与党・自民党内ですら、意見が分かれている。
最初に提出された中曽根・元首相の草案ではこうだ。(前文のサワリのみ)
中曽根草案:
『日本国民はアジアの東、太平洋の波洗う美しい島々に、
天皇を国民統合の象徴として戴き、和を尊び、多用な思想や生活心情をおおらかに認め合いつつ、
独自の伝統と文化を作り伝え多くの試練を乗り越えて発展してきた。』
ところが「太平洋」だけでも異論噴出…!、
日本海沿岸の県の選出議員から、「これは正確性に欠ける。日本海があるではないか!」
そこで考案されたものが、
『日本国民はアジアの東、太平洋と日本海の波洗う美しい島々に、』
だが、これでもまだダメだそうだ…。「オホーツク海、東シナ海があるではないか…」
結局、中曽根案はボツかも…?、って感じで、開かれた自民党憲法改正委員会の草案では:
『日本国民は、帰属する国や社会を愛情と責任感と気概をもって自らを支え守る責務を共有し、
自由かつ公正で活力ある社会の発展と国民福祉の充実を図り、
教育の振興と文化の創造及び地方自治の発展を重視する。』
しかし優等生の考えたような文章で、「個性がない」と思う人も、筆者を含めて多いようだ。
読者の皆さんはどう思われますか?
え?、改憲自体に反対の人も……。
難しいテーマですね。
ちなみに前号の、ケネディや911テロのビデオは、皆さまの反応が良かったようです。
直後、読者数が15%くらいアップしましたから。
またその時お知らせした「911真相究明国際会議」も大盛況だったとのことです。
筆者は参加できませんでしたが、次のURLでその様子が分かります:
http://www.wa3w.com/911/index.html
特に、WTCタワーから奇跡的に生還したウィリアム・ロドリゲスさんの事件当時の生々しい話を、是非ご自身の耳でお聞き下さい。
■■■ ロスチャイルドと共産主義 ■■■
本メルマガは、極力客観的な資料に基づいて書こうとしている、つもりだ。
だが世の中、そうそう客観的な資料が存在するものではない。
そうなると、状況証拠から推論を積み上げて仮説をたて、現実との整合性を検証するしかない。
たとえそれが「非常識」な仮説であっても、一定の評価を与えてほしい。
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★★ マルクスと共産主義 ★★
マルクスとは、『共産党宣言』(1848年)や『資本論』(1867年に第1巻)を著わした、共産主義・社会主義の父と言われる人物である。
20世紀はこの共産主義が「吹き荒れた」世紀で、共産主義ソビエト VS 資本主義アメリカ、の対峙する東西冷戦構造を生んだ。
具体的にはロシア革命(1917年)から始まり、中国の共産革命(1949年中華人民共和国成立)、朝鮮戦争(1950年勃発)、ベトナム戦争(1960年勃発)、キューバ危機(1962年)、ソビエトのアフガン侵攻(1979年)など、多くの戦争や危機の根本原因であり、スターリン(ソビエト)や毛沢東(中国))の国内での「粛清」などを加えると、数億人規模の死者がでた。
しかしソビエトが解体(1991年)されてからは、かつ日本では共産国・北朝鮮の日本人拉致が明らかに(2002年)なってからは、日本共産党、特に社会党(現・社民党)などは公式に「拉致はデッチあげ」と公言していたから、「人気」は急降下となる。
ところが現在でも、日本国内には隠れキリシタンならぬ隠れ共産主義者が思いのほか多いし、いや絶対数だけをみれば少ないのであろうが、特徴は彼らが一般的に高学歴であるところから、相当数が政府・官僚・マスコミ・大企業の要職に就いており、その「影響力」は無視できない。
なにを隠そう実は筆者も共産主義者であったし、親戚の伯父(既に他界)やその子・従兄弟は、知る人ぞ知る「活動家」であった。
そんな筆者を「目覚め」させたのは、共産主義とは何か、その「本質」を知ったからである。
その「本質」こそ、これから本メルマガで解き明かそうとするテーマでもある。
百科事典『ウィキペディア』によると、
『カール・マルクス(Karl
Heinrich Marx, 男性, 1818年5月5日 - 1883年3月14日)
父ハインリッヒ・マルクス(Heinrich Marx)はラビの家系に生まれ、ユダヤ教からキリスト教のプロテスタントに改宗した上告裁判所付弁護士。母はオランダ生れのユダヤ人のアンリエット(Henriette
Presburg)で、ハインリッヒよりもユダヤ性が強く、日常生活でイディッシュ語(アシュケナージ系・ユダヤ人によって使用されている言語)を話していた。カール自身もプロテスタントとしての洗礼を6歳で受けるが、のちに無神論者になる。』
などと紹介されている。
小牧治(著)「マルクス・人と思想」(清水書院)も加味しながら纏めると、
カールのふるさとはドイツの西、ルクセンブルクとの国境近くにある、当時1万数千人の人口を擁するトリールという町で、貴族である名門ヴェストファーレン(Westphalen)家のイエニーと1843年6月に結婚して、娘ジェニー(Johanna)とラウラを授かる(他にも子はいたが死亡)。妻イエニーはトリールの町「いちばんの美しい乙女」であり、「舞踏会の女王」と呼ばれたという。
カールの父ハインリッヒも、かなり裕福だったようだ。ところがそんな金持ちのボンボンが何故か、「万国の労働者よ立ち上がれ!」と檄を飛ばし、全世界の金持ち資本家を打倒して、貧しい労働者のための共産主義国家を建設するために、自らもその後の貧困と闘いながら、激動の生涯を駆け抜けた……ということになっている。
だが、マルクス主義(マルクスの主張する共産主義)をよく研究してみると、次のような「腑に落ちない」疑問に気付く人は少ない:
(前号の「ラコフスキー調書」より引用)
『もしマルクスが、資本主義における矛盾の結果だけで、共産主義が勝利を得ると信じていたのなら、彼は自分の科学的、革命理論の何千ページにもわたって矛盾に関して論じることはしなかっただろうよ。』
マルクスは、資本主義が発展すればその矛盾が増大して、その結果、歴史的必然として共産主義となる、と説いた。ならば何もしなくてもよいし、むしろ資本主義がもっと「発展」することを願うべきではないか。それに戦術的にいって、革命理論を公開すれば革命の遂行に不利ではないか。
疑問はまだある。「資本論」は、金融資本についての分析が甘過ぎる点だ。
『問題が金銭に関する場合、マルクスは穏健で、ブルジョア的な正統的信仰を示している。金銭の問題では彼の有名な矛盾が出ていない。彼は金融は、それ自体重要なものとは考えていない。商業と貨幣流通は、呪わしい資本主義的生産の結果であり、資本主義的生産がこれらを支配し、その価値を規定している。
金銭の問題ではマルクスは反動家だ。ソ連の星と同じ《五芒星の星》が全ヨーロッパに輝いているが、これは五つの光、ロスチャイルド家の五人兄弟から成立しているのを見て、君は驚くかも知れない。ロスチャイルド家の銀行には、かって全世界から集めた莫大な富がある。彼の時代の世間の想像を絶するこのような価値の莫大な蓄積に、一体なぜマルクスは注意していないのか? これは奇妙なことではないか? おそらくマルクスのこの奇妙な不注意は、あらゆる将来の社会革命の説明の中に現われている。
民衆が都市あるいは国を奪取する時、彼らは銀行や銀行家に対する何か迷信的な畏怖感に襲われている。われわれはこのことを是認している。王、将軍、司教、警察官、聖職者その他憎むべき特権階級の代表者らを殺し、宮殿、教会、科学機関をも掠奪し、焼き払う。それなのに、革命は常に社会的、経済的のものであっても、銀行家たちの生命に対しては、これを尊敬している。その結果、銀行の壮大な建物は完全に残っている。』
★★ そしてロスチャイルド ★★
この疑問は、広瀬隆(著)「赤い楯」に、「客観的」資料としての「系図」を用いて解き明かすことができる。
赤い楯
― ロスチャイルドの謎〈4〉(集英社文庫) のP1614を引用する:
『詩人ハインリッヒ・ハイネ、社会主義の父カール・マルクス、ヨーロッパ最大の電機メーカー「フィリップ」の創業者アントン・フィリップ、作曲家フェリックス・メンデルスゾーン、この著名なユダヤ人も、無数の姻戚関係によってフランクフルトのロスチャイルド家と閨閥(けいばつ)をつくるひとつのファミリーであったことが明らかになる。
それを示すのが、系図83 “ドイツとハプスブルク帝国の歴史的なロスチャイルド一族”である。
“フランス社会主義のセックスと嘘とビデオテープ”(第2巻系図37)のマルクス家は、『資本論』の原点が当初からロスチャイルド家にあったのだ。ソ連の共産主義の崩壊、それは共産党官僚機構の表面的変貌にすぎないものであって、これからのロシア帝国については、別の視点が必要である。鉄道王ジェームズ・ロスチャイルドの屋敷に詩人ハイネが出入りし、メンデルスゾーンがハンナ・ロスチャイルドの音楽教師であった理由も、この系図が明らかにしている。オイルショックの元締めオランダで、フィリップス社が第3巻の“さまよえるオランダ人”の主役として登場し、不可思議なロスチャイルド財閥を構成していたのも、血縁関係によるものであった。
しかしここで、さきほど示した系図82(主にドイツ帝国主義やナチス時代を動かしたクルップ、ジーメンスなどの巨大財閥)と系図83(ドイツのユダヤ財閥)が、まったく同じ人脈であることに注意を払っていただきたい。二種類の系図は、ロスチャイルド家以外は重複していないようだが、財閥要人のあいだをつなぐ家族の名前を追ってみれば、無数に重なり合う系図82と系図83なのである。一方はナチス、一方はユダヤ人。つまり解けないパズルである。
そのパズルを解いてくれるのが、オーストリア・ハンガリーにおいてハプスブルク帝国を支配した特権階級のユダヤ人である。ユダヤ人がまだ排斥されていた時代にも、系図83のユダヤ人アルンシュタイン家やペレイラ家は、女帝マリア・テレジアを動かすウィーンの大勢力家として、『会議は踊る』のウィーン会議を裏であやつり、のちに、その資金がロスチャイルド家に集約されることになった。』
詳しくは「赤い楯」を読んで頂くとして、『系図83 “ドイツとハプスブルク帝国の歴史的なロスチャイルド一族”』の一部を掲載する:
■筆者へのご意見ご感想は: untilled@yahoo.co.jp (メールチェックは週に1度くらいしかしませんが宜しく…)
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