★月刊・沈黙の兵器 第00019号 '06/08/29 ★

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当メルマガ12号で取りあげ、筆者が今年から本格栽培している「期待の作物=キクイモ」の最新映像をお伝えします。
 分かりにくいかもしれませんが、写真左側に白い衣服を着て帽子をかぶった人が立っています。帽子の上端は約170cm(左側の白三角矢印)。一方、キクイモの最も背の高いやつは写真中央(上の白三角矢印)で高さで3m以上もあるのです。(写真人物より奥にあってこの高さ)
 背が高すぎて、カメラに収めるのに苦労しました。


≪キクイモの驚異的な成長写真≫

これだけ背が高いと、雑草対策なんて不要ですね。肥料も全くやっていません
 しかも今まで3年間、試験的に小規模栽培した実績では、初年度以外、作付けすらしていないのです。冬の収穫時に大きなイモだけを収穫して、小さいものはそのままにして土をかぶせておいただけ…。それだけで初夏に又どんどん成長を始めるのです。人間は何もしなくて収穫を頂戴するだけ…!
 しかもしかも、寒さ厳しい北海道でも、暑さ厳しい沖縄でも、雨の殆ど降らない中国の砂漠地帯でも、栽培実績ありという優れもの!
 そして生で食べても美味しい!のです。ヤマイモのネバリを無くしたようなアッサリ味です。また生だけでなく、あらゆる調理法が可能。北米カナダインディアンが主食にしていたという実績もある。近い将来に予測されている地球的規模の水不足から考えて、21世紀の人類の主食にすべきでは?
 秋になると「菊」にそっくりの花が咲くので、一面が菊の花で埋め尽くされるはず。楽しみです。

■■■ ユダヤ人とは?■■■

今号のテーマの理解は重要である。なぜなら、旧約聖書をベースとする3つの宗教、つまりキリスト教・イスラム教・ユダヤ教の信者合計が、世界の最大多数であるからだ。そして今まで見てきたように、旧約聖書は「ユダヤ人のため(だけ)の神=エホバ」の書であるからだ。
 ではユダヤ人とは何か?
 普通、***人といえば、一定の民族を想起する。
 だがユダヤ人に関しては、現実は全く異なっていたのである!

ちなみに宇野正美氏というユダヤ研究家がおり、 多くの著書を著し積極的に各地で講演をしている。
 今回のテーマの殆どは、彼が常に主張している内容であり、彼の著作を読み彼の講演を何回か聞いた人なら「常識」であるから、目新しいことは無い。
 …と思っていたら、宇野氏の講演を何回も聞いたことのあるという複数の知人に聞いてみると、「知らない」という。
 きっと「知らない」、というより「忘れていた」のであろうが、そういう方は「復習」をかねて読んで頂きたい。

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★★ ユダヤ人の祖先とは ★★

まずはユダヤ人の歴史において、今回のテーマに関連する重要事項を簡単に纏めてみたい:

★旧約聖書: アブラハムと正妻サラとの子 → イサク → その子ヤコブ(後イスラエルと改名) が、ユダヤ人の祖先
        (一方、アブラハムと側室ハガル(エジプト人)との子イシュマルが、アラブ人の祖先
        その後、エジプトでの奴隷生活
        モーセによる出エジプトで、カナンの地に定住
(以上は旧約聖書に「書いてある」というだけで、実証的に確認されたわけではない)

★前1000頃: ダビデ王・ソロモン王によるユダヤ統一国家繁栄の時代
★前931頃: 国家が2つに分裂。北朝イスラエル王国の10氏族と、南朝ユダ王国の2支族に
★前721年: アッシリアの侵略による北朝滅亡(→これが有名な「失われた10支族」)
★前600頃: 残された南朝ユダ王国の2支族のバビロン捕囚と、エルサレムへの帰還
★紀元0年頃: ローマ帝国の支配とイエスの出現
★後70年:  ユダヤ戦争によるユダヤ国家の滅亡
        生き残ったユダヤ人の多くは、北アフリカからスペインへ
★中世の欧州: キリスト教会のユダヤ人弾圧とゲットー生活
★20世紀: ナチスのホロコーストから、1948年のイスラエル建国

くどいようだが、更に纏めると:
 ・北朝10支族の滅亡 → ?
 ・南朝2支族の滅亡 → スペインなどへ → ?

そして欧州を中心にゲットーなどで細々と、しかしアブラハムの子孫として神に選ばれし民の誇りと信仰をもって、ユダヤ民族の血を受け継いできた……と、一般的に信じられてきた。
 1976年に、アーサー・ケストラーの卓越した研究書「The Thirteenth Tribe」が世に出るまでは…。


★★ 第13支族の出現 ★★

ユダヤ人とは?を語るために、実は先ほどの年表に、次の重要な事実を加えなければならない:

★後740年頃: カザール帝国のユダヤ教への改宗

先述のアーサー・ケストラー著「The Thirteenth Tribe」は邦訳されている。地道な実証的研究で世界的に評価されている著作なので、是非一読されることをお奨めする:
   「ユダヤ人とは誰か」 (三交社) アーサーケストラー著・宇野正美訳
 ちなみに翻訳者の宇野氏は、「ユダヤが解ると世界が見えてくる」の著書で有名になった。一般的に彼はこの著作で「反ユダヤ」と見做されているが、筆者からみると、彼ほど「親ユダヤ」の人物はいないのではないか、とすら思えてくる。
 それほどに、このユダヤ問題は「微妙」である。

また、次の書籍も大いに参考になるだろう:
  「ユダヤ歴史新聞」 (日本文芸社) ユダヤ歴史新聞編集委員会編
  「ユダヤ問題と日本の工作 ― 海軍・犬塚機関の記録」(日本工業新聞社)犬塚 きよ子著

オンラインでは次のサイトがお奨めかも:
   http://www.khazaria.com/
   http://www.biblebelievers.org.au/13trindx.htm#The%20Thirteenth%20Tribe
   http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/5870/hosetu12.html
   http://rerundata.hypermart.net/ura/hexagon/texts/textA2F3/a2f1000.html

いろいろあれ読めこれ読めとお奨めしちゃったけど、当メルマガとしては、筆者の意見・経験を交えつつ出来るだけそれらを簡単に纏めるのが役目であるから、要点をピックアップしてみよう:

『 我々がユダヤ人と思っている人々はいったい誰なのか。
 実は彼らは今から1000年以上前、中央アジアにいた(今のカザフスタン)。そして血縁的にはユダヤ人とは何の関係もないカザール(ハザールと表記されることもある)人であった。
 本書が証明するところではあるが、彼らは一方ではキリスト教・ビザンチンから圧迫を受け、他方ではイスラム教・アラブの圧迫を受けた。普通ならどちらかに加担してしまうものだが、彼らはそうしなかった。その二つの勢力の根本はユダヤ教である。カザール人たちはそのユダヤ教に国家を挙げて集団改宗したのである。
 …………
 一般の百科事典にはユダヤ人には二つの種類があると書かれている。一つはアシュケナージのユダヤ人、もう一つはスファラディのユダヤ人である。……実はこのアシュケナージ・ユダヤ人こそ、もとはカザール人であった人々である。一方、スファラディ・ユダヤ人とは……アブラハム、イサク、ヤコブの子孫なのである。』 (「ユダヤ人とは誰か」訳者序文より)

カザール帝国の位置を知るために、当時の地図を次に示します:


≪カザール帝国(KHAZARIA)の位置≫

カザール帝国のユダヤ教への改宗は、11世紀にアル・バクリが「王国と道の本」で次のように記録している。

『 それまで異教徒だったカザール人の王がユダヤ教に改宗した理由は以下のとおりである。
 彼は高官と論議した。高官は言った。――王よ、聖典を持っている人間は三つのグループに分かれています。彼らを呼び出し、この件について語らせ、真実をわきまえている者に従われるのがよいでしょう。
 そこで王は、キリスト教の代表として司教を呼んだ。王のもとには議論の巧みなユダヤ人がいて、司教を論争に引きこんだ。彼は司教に尋ねた。「モーセについて何と言うか、また彼に示されたトーラー(キリスト教では旧約聖書)については?」
 司教は答えた。「モーセは預言者で、トーラーは真実を述べている」
 するとユダヤ人は王に言った。「彼はすでに私の教義の真実を認めています。彼が何を信じているか聞いてごらんなさい」
 そこで王は尋ね、司教は答えた。「救い主イエスはマリアの息子であり、彼は言葉であり、神の名において奇蹟を見せました」
 するとユダヤ人は言った。「彼は私の主張は受け入れましたが、私の知らない原理を語っています」
 しかし、司教はそれを上手に証明できなかった。そこで王はイスラム教徒を呼び、彼らは学問好きで賢明で議論の上手な男を送った。しかしユダヤ人は人を雇い、途中で彼に毒をもったので彼は死んだ。こうしてユダヤ人は王を自分達の信仰にとりこみ、王はユダヤ教を奉じたのである。』

アル・バクリはアラブ(つまりイスラム教)の歴史家であるから、内容を割り引いて考えなければならないが、エピソードとして面白い。

★★ ユダヤ教徒が存在するのみ ★★

さて、更に纏めてみよう。
 スファラディ・ユダヤ人は東洋系の顔をして、アシュケナージ・ユダヤ人は白人系の顔をしている。
 もともとユダヤ人は先述のようにアラブ人と血縁関係があるから、アラブ人のような顔をしていたからである。
 それに対して我々日本人が通常知っているユダヤ人とは、アンネの日記で有名なアンネ・フランクリンをはじめ、政治家キッシンジャー、俳優チャップリンや科学者アインシュタインなどであるが、彼らは勿論アシュケナージ、つまりユダヤ民族とは血縁的に無関係のカザール人である。

また1960年代におけるスファラディの数は、約50万人と推定されている。一方、アシュケナージは同じ時期に、約1100万人と言われている。
 さらに黒人系のユダヤ人も存在する。
 またスファラディの非ユダヤ人との混血も、想像以上に進んでいることが分かっている。
 つまり一般人の常識と違って、
  ★ 自然人類学の調査によると、ユダヤ人種というものは存在しない ★
という結論に達するのである。
 別の言葉で言えば、
  ★ ユダヤ人は存在せず、ユダヤ教徒が存在するのみ ★
ということになる。
 思えば、「Jewish」を勝手に「ユダヤ人」と訳していただけで、「ユダヤ教徒」と訳すべきだったのである。

『ユダヤ人国家イスラエル共和国においてはどうかというと、移民に関する法律「帰還法」において「ユダヤ教徒=ユダヤ人」という定義を正式に採用している。しかし、本人がユダヤ教徒でなくても、母親がユダヤ人ならばユダヤ人であるが、母親が非ユダヤ人である場合、父親がどうであろうと、本人はユダヤ人ではないという、チンプンカンプンでややこしい定義になっている。ちなみにユダヤ人が他の宗教へ改宗した場合、ユダヤ教ではその人を終生ユダヤ人とみなすという。』 <ユダヤ問題特集 第2章より>

ではユダヤ人のユダヤ鼻(かぎ鼻またはわし鼻)など、一般的に言われている身体的特徴ははどうであろうか。
 身体的特徴は統計的に、まったく有意な結論が得られないことが証明されている。
 一方、長期的にゲットーに隔離されていた特徴が指摘されている。
 遺伝学的観点からの、近親交配、遺伝子浮動、選択(淘汰)である。
 例えば近親交配では、ユダヤ人の間で先天性の白痴の出現率が高いことが長く知られていたが、一方では優秀な遺伝子の結合によりチャンピョン級のサラブレットを生み出すこともある。ゲットーの中では白痴と天才の両方を生み出していたのである。
 職業的特徴について言えば、ユダヤ人は農業や主要な産業から締め出されていたので、自ずと都市化された。ユダヤ人に金融業や弁護士が多いのはそうした理由からである。(これが金融王ロスチャイルドを生む歴史的背景であり、本メルマガにおいて重要となる)

現代ではゲットーも無くなり、すべてが変わった。
 1975年時点でのタイム紙の記事ですら、アメリカのユダヤ人は「彼らの婚姻の三分の一近くが非ユダヤ教徒とのもの」である、という。
 『イスラエルのテルアビブ大学の歴史学者であり愛国的イスラエル人でもあるアブラハム・ポリアックが、選ばれた民の伝説を根底から覆すユダヤ民族のカザール起源説を提唱する中心的存在であるということは、非常に象徴的な事実ではないだろうか。』 (「ユダヤ人とは誰か」最終節)


★★ 終わりに ★★

ユダヤ「人」は存在しない、との結論に達したわけだが、ものごとそう簡単に終わらないのが面白い。
 日本の存在だ。
 イスラエルの北朝であった「失われた10支族」のなかに「カド族(GADO)なる支族がいた。
 その末裔が日本に来て、敬称の「御」が付き、御「カド」、つまりミカド、つまり天皇になったという説がある。
 単なる偶然の一致で、荒唐無稽の与太話だと一笑するのも無理は無い。
 が、いろいろ精査してみると、多くの「状況証拠」を発見できるから面白い。
 例えば、中国の古文書に「倭国」が中国大陸に描かれ東遷する古地図の存在や(天皇朝鮮起源説はその東遷の最終過程とみれば矛盾しない)、菊花紋の建物遺跡が中東に存在すること、極めつけは日本の風習特にお祭りに使う「神輿」(みこし)である。神輿が、モーセの契約の箱と酷似しているというのである。もう挙げだしたらきりがない。

また少なくとも、真偽は別としてこうした研究から、現代のユダヤ王であるロスチャイルド家の一部のグループも、日本の天皇が古代ユダヤ王朝直系の末裔ではないか、と考えているそうだから話は大変だ。
 まず外交上からいって、日本にとって大変に有利である。つまりそうなると、天皇制(特に男系天皇の純血)を維持することは、世界の大多数を占めるキリスト教・イスラム教・ユダヤ教の人々から、尊厳の象徴として見做されることを意味するからである。
 多くの天皇陵を発掘することができれば、決定的歴史資料が発見されるはずなのだが…。

「月刊・沈黙の兵器」
★まぐまぐ!サイト: http://www.mag2.com/m/0000150947.html
★発行者のサイト: http://www.geocities.jp/akion200104/
★執筆者のサイト: http://www.geocities.jp/untilled/ (←バックナンバーが見やすいよ)


■次号の予定: 「現代のユダヤ王・ロスチャイルド」

■筆者へのご意見ご感想は:  untilled@yahoo.co.jp (メールチェックは週に1度くらいしかしませんが宜しく…)

/E