★月刊・沈黙の兵器  第00001号  '05/3/18★

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つい三日前、生れて初めて「外科手術」を受けました。部分麻酔され手術台に横たわること約30分……。バイキンが入って少し腫れた(ブツかったらイテッの程度)左手中指先の手術です。実は、ある人からのアドバイスで、「私も似たようなハレモノが足にできてM外科に行ったら、手術して3日で完治した」と聞いたんで、小生も一度後学のため「手術」を体験しようと思って、M外科に行ったのです。結果、所謂インフームドコンセントは殆ど無しに、中指の爪すべて剥がされてしまいました……(^_^;。爪が元に戻るには全治6ヶ月はかかるとのこと……。分ってたら強酸水かドクダミで治したのに……!。でもその手術によって、確かにハレモノ自体はかなり小さくなりましたけどね……(新たな痛みに耐え、入浴さえ不自由な毎日です、トホホ)


■■■“売ってはならない!”■■■

日本国は700兆円以上の負債がある!……というため息が出るような話、最近よく聞かされますね。
例えば、次の読売新聞の解説:

  『(引用開始)
◆読売新聞 経済ニュース 2004年12月24日(金)
「月収52万でも3分の2は消える…予算政府案で換算」
 月収が52万円あっても、3分の2は過去の借金の返済と仕送りに消え、毎月40万円近くを新たに借金し続ける――24日に決まった2005年度予算政府案の歳入と歳出を、平均的な勤労者世帯(年収629万4000円)の毎月の家計に当てはめると、国の財政が、通常の家計では考えられない危機的な状況にあることがよく分かる。
 国の税収(44兆70億円)とその他の収入(3兆7859億円)の合計を、月収の52万4500円に置き換えてみた。
 夫婦が苦労して稼いだ収入は、住宅ローンなどの返済(国の予算では国債費)と田舎への仕送り(地方交付税など)で3分の2以上が消え、家族が生活費(一般歳出)に使える分は14万5500円しか残らない。
 支出を切り詰めようとしても、医療費(社会保障関係費)の伸びが止まらず、子供の授業料(文教・科学振興費)や台所のリフォーム費(公共事業費)などが加わって、出費額は月収を37万7400円も超えた。
 不足分はカードローン(国債の新規発行)で賄うことにするが、ローン残高(国債発行残高)は計7090万円に膨らむ。
  』(引用終了)
(出典)http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/keizai/20041224/20041224i203-yol.html


だから、わが日本政府は、次のような行動にでるという:

  『(引用開始)
◆読売ニュースメール 2月22日(火) 3時21分
国債売り込みへアジアでも説明会
 財務省は21日、日本国債を売り込む海外投資家説明会を、初めてアジアで開く方針を明らかにしました。
 先月にはロンドンとNYで戦後初の説明会を開いていますが、成長著しいアジア金融市場でも日本国債の魅力をアピール、引受先を新規開拓する狙いです。
  』(引用終了)
(出典)http://www.yomy.ne.jp/


だが、ちょっと待て!!!
★★ 国債を外国勢に売ってはならない!!!


次は、日本銀行のHPの資料である:

  『(引用開始)
◆5−5. 国債・財融債は誰が保有していますか。外人投資家はどのくらいの保有比率か。
 金融資産・負債残高表の中の「国債・財融債」という取引項目に沿って、主体別に資産の欄を横にみていくと、主体別の国債・財融債保有額が分かります。
 詳しくみていくと(図表3)、日本銀行や財政融資資金を含む金融機関が9割近くを保有しており、家計部門(個人)、非金融法人企業部門(企業)の保有比率は、低水準に止まっています。金融機関の中では、財政融資資金や日本銀行など公的機関が半分以上保有していることが分かります。
 このような傾向はこの10年間でほとんど変わっていませんが、外人投資家の保有比率は、2002年度末時点で3.6%と、89年度の1.8%と比べて上昇しています。
(注)国債、財融債のうち、財融債(2001年4月に発行開始)のみの保有者別内訳は把握できません。

(図表3) 国債・財融債の保有者別内訳の変化
図表3
  』(引用終了)
(出典)http://www.boj.or.jp/stat/exp/faqsj.htm#5-05


つまり要点を抜粋すると:

★★ 国債は、日本銀行や財政融資資金を含む金融機関が9割近くを保有!!
★★ 国債の外人投資家の保有比率は、2002年度末時点で3.6% !!
  (こんなに外国勢は少ないからこそ、財務省が説明会を開くわけだが)


ところが驚いたことに、↑この「事実」を知らない人が殆どなのです……。
知らないどころか、「外国から殆ど借りてると思った」って人も多い。
700兆円の債務だ債務だ、と世間が騒ぐわりには、
 ★★ では「誰が債権者なのか」をメディアが殆ど取りあげない!
のが実情だから、知らない人が多いのも頷けますが……。

どうか考えてみてください。
 ★★ 日本は世界一の債権国(つまり外国に貸している)!!
なのです。そんな日本が、どうして外国から借金しなきゃならないの???


これって例えてみると、
★★ お父さん(政府)は、家族内(国内)からの借金だけに飽き足らず、
   他人(外国)からも借金しようとしている!!

そんな事したら、将来どうなるの???
……間違いなく“本当の借金取り”に苦しめられるでしょう……。
(南米諸国や韓国などの例を考えてみてください)
大多数の方は(識者も含めて)、コトの重大さに気付かないのが悔しいです。

『借りる者は貸す人の奴隷となる』(旧約聖書・箴言22章7節b 日本聖書協会 口語訳)
もう一度言います!!
★★ 国債を外国勢に売ってはならない!!!


次回は、何故こうなったのか、ではどうすれば良いのかを語ります。


/E